Monthly Archives: 1月 2022


お城山展望台 河原城にのぼる月

天守閣を照らす月は、まるで戦国時代を生き抜いた名将たちを讃えるかのような荘厳な美しさを放つ。満月との共演も見事だが、大きな三日月が天守閣に架かるように見える光景も圧巻のひとことだ。いつ訪れても異なる風情を楽しむことができる。毎年9月に「河原城 月見会(八上の里の秋祭り)」を開催。昼の部では地域ヒーローや小学生による太鼓演奏、キッズダンス、ジャグリングなどの催し、餅つき大会やバザーも行われる。夜の部では、荒神神楽やゴスペルコンサートなどのお月見コンサート、お月見ぜんざいの振る舞いなど、1日を通して子供から大人まで楽しめるイベントとして賑わう。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

※お城山展望台「河原城」の進入口は、土砂崩落のため、現在通行止めとしています。

復旧に向けて準備を進めていますが、ご来場の際は、別紙の迂回路をご利用くださいますようお願いいたします。

画像:河原城風土資産研究会

福井県総合グリーンセンターにのぼる月

夜になると、猫の耳のような可愛らしいウッドリームフクイの屋根を照らす月を望むことができる。月の光だけが建物を照らす光景は、まるで童話の世界に入り込んだかのような雰囲気に。また、タマネギのようなフォルムが印象的な花の展示温室では、毎年11月〜翌年2月にかけて、21時までイルミネーションを点灯。幻想的に輝く温室と月の競演もまた楽しみの一つだ。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

 

松山城にのぼる月

松山城では日没から23時までライトアップを実施。2020年には日本夜景遺産に認定された。21時まで開放されている本丸広場は、LEDで照らされた天守を目の前で鑑賞できる絶好のフォトスポット。ライトアップされた松山城と競うかのように神々しく輝く月が風情ある景色を生み出している。毎年秋に開催されている「月のおもてなしin松山城」では、様々なイベントを開催。イベント期間中は天守の夜間特別営業もあり、普段は入れない夜の天守最上階から松山市街を見下ろす夜景のパノラマと、月の競演が楽しめる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

熊本城にのぼる月

毎年、旧暦8月15日の中秋の名月に合わせて、城彩苑内にて野外でお茶会を行う野点や箏等の演奏が楽しめる「名月観賞の夕べ」を開催。熊本城を拠点に観光客へのおもてなし活動などを行う10名の「熊本城おもてなし武将隊」が出演するなど、参加者へのおもてなしが充実した催事になっている。また、熊本地震の復興のシンボルとして熊本城天守閣を照らすライトアップを実施。勇敢に美しく輝く姿は「日本夜景遺産」にも選定されている。2021(令和3)年よりLED照明に改修、同年8月から全面リニューアルされ、省エネはもちろん、多彩な光の表現が可能となり、今後の演出にも期待が高まる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:熊本城総合事務所

黒川温泉で愛でる月

2012年の冬より、地域資源を活用した取り組みの1つとして、温泉街に飾られた竹の球体鞠灯篭約300個と、高さ2mの竹筒灯篭を温泉街に飾る「湯あかり」ライトアップを実施している。飾られている竹灯篭は全て地域の方々の手作りによるもの。町中に灯された鞠灯篭は、夜の星空を邪魔しないようにとあえて少し暗めにして飾られている。そこから見上げる星空と、湯あかりを見守るように輝く月の光景は圧巻のひと言。豊かな自然と人々の温もりを感じられる、他では決して見ることのできない景色をぜひ堪能してほしい。このほか、さまざまなイベントでも独自性を発揮。黒川特製の風鈴が旅館や商店の軒先に飾り付けられ、夜には希少な国産線香花火が楽しめる「黒川温泉 湯涼み」など、魅力あふれるイベントが年間を通して開催されている。

 

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山中湖にのぼる月

冬の山中湖では、月が富士山山頂に沈む「パール富士」と呼ばれる現象を見ることができる。真珠を想わせる満月が山頂にかかる情景は、天候に恵まれたときにしか見ることができない希少なもの。一方、普段の月夜も美しく、空に浮かぶ月が、湖面に逆さ富士を描くように輝く情景は、まるで絵画のような絶景だ。満月のときにだけ現れる、水面を照らす月の道もまた、麗しい。湖畔に位置する旭日丘湖畔緑地公園の展望台からの景色も素晴らしく、毎年10月下旬から11月上旬にかけて開催される「夕焼けの渚・紅葉祭り」の時期には、月とともに夜間にライトアップされた紅葉と富士山を望める。夜の観光で人気のイベントがもう一つ。山中湖の冬の目玉イベントとして開催されている「山中湖アイスキャンドルフェスティバル」では、氷でできたキャンドルの火が湖畔を照らす中、夜空を彩る冬花火が楽しめる。

 

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画像: 山中湖観光協会

横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月

横浜港を360度見渡せる絶好のロケーションは日本夜景遺産にも登録されている。ランドマークタワーや赤レンガ倉庫、横浜コスモワールドが融合した横浜らしい絶景が鑑賞でき、大桟橋の先端は、ベイブリッジ撮影に絶好の撮影ポイントとなっている。月夜を眺めるには特にベイブリッジ側の風景がおすすめ。ライトアップされたベイブリッジとともに、満月の夜に現れる「月の道」が海に浮かび上がる光景は圧巻のひとこと。賑わいを感じられるビル群の夜景とはまた違った、静かで穏やかな月夜を鑑賞できる。見る角度により様々な夜景と月のコラボレーションを堪能できる同施設ならではの特徴だ。11月から翌年3月にかけて、屋上広場がライトアップされるイルミネーションと月との競演も美しい。

お台場・高層ホテルから望む東京夜景と月

客室からは東西南北で異なる夜景が望め、部屋に設けられた大きな窓の外からは東京の夜景を一望できる。特に南側の景色は美しく、東京ゲートブリッジや青梅埠頭、大井埠頭、羽田空港を離着する飛行機と名月との競演が素晴らしい。ゆりかもめも望むことができるためファミリーにも人気が高い。一方、北側からは東京湾とレインボーブリッジと月の競演が、また、恐竜橋とも呼ばれる独特な形の東京ゲートブリッジやダイバーシティ東京プラザなどが見渡せる東側からは、観光名所の景色と共に月を愛でることができる。西側では、夜空に浮かぶ月と東京港へ入出航する大型貨物船やダイナミックに広がる品川・大井埠頭の景色を満喫できる。

琴ケ浜にのぼる月

琴ヶ浜は月の名所として広く知られ、中秋の名月のころには、竹に灯されたろうそくの灯りが琴ヶ浜を照らす「竹灯りの宵」を開催。このイベントのきっかけは、利用されなくなった竹を地域資源として活用できないかと考えた役場職員が、2014年に「地域づくりワークショップ」で竹灯りを制作することを企画したのが始まり。完成した竹灯りは村立60周年のイベントで使用され、それが好評となり翌年から定例イベントとなった。300本もの竹を使用したオブジェはボランティアの手により作成され、約2000個もの作品が完成する。イベントでは竹明かりを作るワークショップも実施。世界に一つだけの竹灯りかりと琴ヶ浜を照らす月を眺めれば、忘れることのできない一夜になるだろう。

 

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画像:芸西村

橋杭岩を照らす月

橋杭岩と月の競演は、自然の神秘を感じられる唯一無二の光景。海の浸食により、長い年月をかけて硬い部分だけが残された岩肌を照らす月は、その年月を讃えるかのように煌めく。毎年11月にはライトアップが行われ、大小25もの奇岩が暗闇に浮かび上がり、より一層幻想的な空間へと姿を変える。同イベントは日本夜景遺産の「ライトアップ夜景遺産」に認定され、この時期になるとその姿を一目見ようと観光客が訪れる。ライトアップされた橋杭岩と月のコラボレーションも見事だ。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

南紀串本観光協会 クレジット:Emi Hamaguchi