名月の魅力を語る

名月地インタビューVol.19〜関門海峡にのぼる月

1)日本百名月の認定登録地の魅力や特徴を教えてください。

関門海峡に架かる関門橋は、日本夜景遺産に登録されている夜景の名所です。夜には橋脚部分から橋を照らすライトアップのほか、橋全体にイルミネーションが施され、関門海峡に光の橋が架かる美景が楽しめます。火の山公園、海峡ゆめタワー、門司港レトロ展望室などからの下関&門司エリアの夜景と共に夜を照らす月は、絵画のような美しさです。

 

2)最もおすすめの時期はいつですか?また観光客に事前に知っておいて欲しいことはありますか?

街中がイルミネーションで光輝き、関門橋の上に満月がのぼる11月~2月がおすすめです。取扱量日本一の河豚(ふく)の旬の時期にあたり、夜景とともに美味を堪能していただけます。また、下関三大祭り「しものせき海峡まつり」「海峡花火大会」「馬関祭り」などのイベントにあわせてお越しいただくと、より関門海峡の夜景を楽しむことができます。

 

3)その他、担当者だけが知るトリビアなどがあれば教えてください。

下関にゆかりのある武将・文人などは、関門海峡を「硯の海」と詠んだ和歌や俳句をのこしています。毛利元康(毛利元就の七男)は「月影ハ すゝりの海に うつりても 墨そめならぬ ひかりなりけり」と詠み、月に照らされて輝く関門海峡は夜の闇でも染めることができない情景を表現しています。運がよければ、海峡の海面に月へとのびる光の道を見ることができるかも…。

 

4)日本百名月ブランドを生かして、今後どのように地域を盛り上げていきたいですか?

創業150年の老舗 松琴堂では「関門海峡にのぼる月」と名付けた和菓子を製作・販売を始めるなど、地域ブランドとして根付きつつあります。また、対岸の北九州市では「小倉城・小倉城庭園から望む月」「皿倉山から望む月」が日本百名月に登録されていることから、両市が連携した名月ブランドも築いていきたいと考えています。

 

5)予定しているイベント企画やプロモーションがあればぜひ教えてください。

上空30メートルに浮かぶ熱気球から夜景を眺める『そらから魅る超絶景in関門海峡』、満月を愛でながら地元を舞台とした映画の鑑賞会『お月見上映会』などを実施し、多くの方々に「関門海峡にのぼる月」を楽しんでいただきました。今後も様々な機会に名月イベントを実施していきたいと思います。

 

6)日本百名月推進委員会(事務局)に期待すること(企画等)があれば教えてください。

全国百名月の登録地が横断的にできるイベントの実施、旅行商品の造成などを期待しています。

 

7)最後に。このページをご覧いただく皆様に一言メッセージをお願いします。

「関門海峡にのぼる月」は火の山、海峡ゆめタワーなど市内各所から眺めることができますので、自分だけの満月映えする場所を探してみてください。そして、みなさんと一緒に百名月登録地の下関を盛り上げていきたいです。