『日本百名月』認定登録地

認定登録第83号 【種別:B類】

「浄土平にのぼる月」 (福島県福島市)

磐梯朝日国立公園の磐梯・吾妻地域に属し、磐梯吾妻スカイラインの中間地点の標高1600mに位置する浄土平。磐梯吾妻スカイラインは「日本の道100選」にも選ばれている全長29kmに及ぶ山岳観光道路で、春には雪の回廊、秋には紅葉と季節ごとに移り変わる景色を楽しむことができる。東吾妻山、一切経山、吾妻小富士などに囲まれ、周辺の火山噴火によって生成された浄土平は、作家井上靖氏が命名した「吾妻八景」の一つ。浄土平湿原の高山植物や、大きな火口と岩肌が作り出した光景がまるで火星のようだといわれる吾妻小富士など見所も多い。浄土平ビジターセンターでは写真パネルやジオラマで浄土平の自然と歴史を展示。ドライブ休憩にぴったりな浄土平レストハウスもある。


標高1600mの浄土平には、日本で最も宇宙に近いといわれる公開天文台「福島市浄土平天文台」があり、澄み切った大気の中、満点の星空を眺めることができるスポットとして天文愛好家に親しまれている。夜空を埋め尽くすほどの星と月の競演は、他では決して見ることのできない光景。夏の風物詩でもあるペルセウス座流星群が活発に活動する8月には、無数の流れ星と月を同時に楽しむことができる。福島市浄土平天文台では、5月〜10月の水・土の好天時のみ夜間の星空観望会を実施。また毎年夏に開催される「星と自然の浄土平まつり」では、星空トーク&コンサート(浄土平レストハウス)や、各種ワークショップ、星空観望会(浄土平天文台)などが行われ、多くの人が訪れる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:福島市浄土平天文台

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