『日本百名月』認定登録地

認定登録第72号 【種別:A類】

「熊本城にのぼる月」 (熊本県熊本市)

築城の名手といわれた加藤清正が1599(慶長4)年から築城を開始した城で、「日本三名城」の一つ。自然の地形を巧みに利用した高度な築城技術で知られ、城域の広さは約98万㎡、周囲約5.3kmにも及ぶ。2016(平成28)年4月の熊本地震により甚大な被害を受けたが、2021(令和3)年3月天守閣が復旧。視覚的にも安全性が伝わるようにとの思いから、小天守の「穴蔵」ではX字の制震ダンパーを見ることができる。また天守閣常設展示や映像内容について、音声や字幕で解説するアプリを用意。天守閣最上階では、AR機能(拡張現実)を用いて明治時代の古写真を重ねた眺望が楽しめる。


毎年、旧暦8月15日の中秋の名月に合わせて、城彩苑内にて野外でお茶会を行う野点や箏等の演奏が楽しめる「名月観賞の夕べ」を開催。熊本城を拠点に観光客へのおもてなし活動などを行う10名の「熊本城おもてなし武将隊」が出演するなど、参加者へのおもてなしが充実した催事になっている。また、熊本地震の復興のシンボルとして熊本城天守閣を照らすライトアップを実施。勇敢に美しく輝く姿は「日本夜景遺産」にも選定されている。2021(令和3)年よりLED照明に改修、同年8月から全面リニューアルされ、省エネはもちろん、多彩な光の表現が可能となり、今後の演出にも期待が高まる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:熊本城総合事務所

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