Monthly Archives: 1月 2022


浄土平にのぼる月

標高1600mの浄土平には、日本で最も宇宙に近いといわれる公開天文台「福島市浄土平天文台」があり、澄み切った大気の中、満点の星空を眺めることができるスポットとして天文愛好家に親しまれている。夜空を埋め尽くすほどの星と月の競演は、他では決して見ることのできない光景。夏の風物詩でもあるペルセウス座流星群が活発に活動する8月には、無数の流れ星と月を同時に楽しむことができる。福島市浄土平天文台では、5月〜10月の水・土の好天時のみ夜間の星空観望会を実施。また毎年夏に開催される「星と自然の浄土平まつり」では、星空トーク&コンサート(浄土平レストハウス)や、各種ワークショップ、星空観望会(浄土平天文台)などが行われ、多くの人が訪れる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:福島市浄土平天文台

田沢湖にのぼる月

日が沈み、夜の田沢湖を照らすのは月明かりのみ。闇夜に光る月が田沢湖に浮かぶ月の道となるころ、辺りは静寂に包まれ、まるで絵画のような自然美を纏う。毎年夏には湖面を鮮やかに染める花火が打ち上がり、月との競演もまた美しい。この花火は「たざわ湖・龍神まつり」にて行われるもので、人間から龍神となった八郎太郎と出会った辰子が八郎太郎と恋に落ち、やがて2人はともに田沢湖で暮らすこととなったという「龍神伝説」を題材にした祭り。2人の出会いを祝福するかのように打ち上がる花火が、田沢湖の湖面を鮮やかに彩り、あたりは神秘的な雰囲気に包まれる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:仙北市観光課

彦根城・玄宮園にのぼる月

毎年9月下旬から10月上旬にかけて、ライトアップされた国宝天守と名月を愛でながら秋の虫の音を楽しむ「観月の夕べ」を開催。この時期に聞こえる虫の音はスズムシ、マツムシ、コオロギなど。優しく囁く虫の音を聞きながら玄宮楽々園にのぼる月を眺めるひとときは、数百年変わることのない趣と情緒に溢れている。優しく灯された池水を照らす明かりと夜空に浮かぶ月との競演も見事だ。「観月の夕べ」では、雅楽や筝曲など伝統的な邦楽演奏のほか、地元の高校生や大学生が奏でる管楽器や弦楽器の音色がイベントを盛り上げる。また毎年11月下旬から12月上旬には「錦秋の玄宮園ライトアップ」を開催。もみじ色の木々を美しく彩るライトアップは、日中の雰囲気とはまた違った景色を見せてくれる。鳳翔台ではお茶席を用意(予約制)。紅葉のライトアップを眺めながらお抹茶と茶菓子を楽しめる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。また催事内容は変更される場合もあります。詳細は公式HPまで。

画像提供:彦根観光協会

秩父ミューズパーク展望台から望む月

樹海から天に向かってこぎだす船をイメージして造られた展望台は、船首から夜景を見渡すような情景が堪能できる。武甲山などの山々を背景に、市街地の煌めきと長さ530mの秩父公園橋(秩父ハープ橋)が印象的。夜空に浮かぶ月は、秩父の夜を見守るように輝く。また、全国各地で歌われている卒業ソング「旅立ちの日に」の発祥の地「秩父」をPRし、さらに広く歌い継がれていくことを祈念して造られた旅立ちの丘からも秩父の夜景を鑑賞できる。日没から21時までライトアップが行われ、デートの定番スポットとなっている。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

弁天島にのぼる月

夜にはお堂がライトアップされ幻想的な雰囲気に包まれる弁天島は、鞆の浦の中でも欠かせない景色の1つ。満月の夜は海辺に月の道が現れ、凛と輝く弁天堂との競演は息を呑むほどに美しい。弁天島では毎年5月、瀬戸内に初夏の到来を告げる風物詩「鞆の浦弁天島花火大会」を開催。弁天島から打ち上げられる花火は、江戸時代の風情を残す町並みを照らし出し、鞆の浦ならではの情緒を醸し出す。上空を照らす花火に水面に映る彩豊かな花火、そして夜空に浮かぶ月のコラボレーションは、弁天島だけでしか見ることのできない貴重な光景だ。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像: 福山市経済環境局文化観光振興部観光課

蔵王山展望台から望む月

蔵王山展望台から望む夜景は「日本夜景遺産」にも選ばれており、三河湾、三河港大橋のオレンジ色の明かりの向こう側に豊橋市街の町明かりが広がる。また、日が暮れると展望台がライトアップされ、季節ごとに「蔵王山の四季」を演出。春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬は青空と訪れるたびに異なる雰囲気が楽しめる。蓄光石が散りばめられたエントランスのスロープやテラスは、星空の上を歩いているかのような散歩道へと姿を一変。満月の日には三河湾に月の道・ムーンリバーが出現し、美しい月と夜景のコラボレーションを望める。

 

※ライトアップは新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて実施を検討。詳細は公式HPまで。

画像:あつまるタウン田原

天拝山にのぼる月

筑紫野市では毎年秋に「二日市温泉と天拝山観月会」を開催。菅原道真公の伝説を偲び、その霊を慰めるため、太宰府天満宮で灯されたご神火を天拝山頂までリレーでつなぎ、篝火をたき、お神酒を捧げる神事とともに、仲秋の名月を愛でる催事となっている。天拝山周辺では演芸会やお茶会、雅楽演奏にバザー会などさまざまなイベントを実施。フィナーレには、花火も打ち上がり大いに盛り上がる。花火と月の競演は見事で、ここでしか見ることのできない光景は必見。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:筑紫野市役所

猿賀神社を照らす月

■例大祭・名月スポットについて

例大祭は「猿賀神社十五夜大祭」と称され、旧暦8月14日から3日間行われる。奉納行事の五穀豊穣や悪疫退散などの祈りを込めた獅子踊り大会や民謡大会のほか、参道や猿賀公園に多くの出店が軒を連ねる宵宮祭を求め、毎年大勢の参拝客が来訪する津軽の一大イベントだ。境内で行われる旧暦15日の観月祭は十五夜の月を背景に、青森県の県無形民俗文化財の津軽神楽が奉納される様子は、まさに神秘的な光景。ここでしか見ることのできない月との競演を満喫できる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:猿賀神社

金沢城にのぼる月

金沢城公園では、日没から21時まで毎日夜間開園を実施。金沢城三御門である石川門、河北門、橋爪門のほか、菱櫓、五十間長屋等がライトアップされ、歴代当主も眺めたであろう月とともに望む光景は、見る者の心を捉え、より一層荘厳さを増す。玉泉院丸庭園は、幻想的な雰囲気へと一変し、春の桜に始まり、秋の紅葉、冬の雪吊りまで、四季折々の灯りを楽しむことができる。また、金沢城公園に隣接する日本三名園の一つである兼六園でも、期間限定ではあるが、夜間開園・ライトアップを実施しており、幽玄な空間から眺める月は貴重な光景だ。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像: 石川県金沢城・兼六園管理事務所

九州最大級のリゾートに現わる月の道

ひと月に、たった数日のみ現れる「月の道」。写真は客室からの眺め。目にすることができるタイミングは月の出の時刻から30分後~1時間のわずか30分間のみ。時を忘れるほどの美しさを放ち、見る者の心を魅了する。当ホテルでは、9~11月の満月の夜に、地上154mの屋上テラス席にて「お月見鑑賞会」が行われるほか、36階のクラブフロア専用ラウンジにて月をテーマにした特別なカクテルとアペタイザーが味わえる 「月の道カクテル&アペタイザー」を実施。ホテル2階宿泊者専用ラウンジ「風待ちテラス」では月をテーマにした本が並び、満月の日を含む前後3日間だけ「月の道スイーツ」が登場、宿泊以外のゲストもテイクアウトで購入できる。数日間しか見ることのできない「月の道」をテーマにした素晴らしいおもてなしをぜひ体感してほしい。

 

※情報は2021年のものですので、最新の情報は公式WEBサイトをご確認ください

画像:シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート