『日本百名月』認定登録地

認定登録第82号 【種別:B類】

「田沢湖にのぼる月」 (秋田県仙北市)

秋田県仙北市にあるカルデラ湖で、日本百景にも選ばれている。瑠璃色に染まる湖は水深423.4mと日本で最も深く、見るものを静寂へと導く美しさだ。水面に太陽の光が反射することで日や時間帯により碧や茜色に煌めき、より一層幻想的な光景となる。湖畔には、この地に古くから伝わる「たつこ姫伝説」のブロンズ像がある。その伝説は、永遠の美を願ったために龍の姿となり、湖の主となったという女性の物語。田沢湖の北側に位置し、たつこ姫を祀る「御座石神社」は、美のパワースポットとして多くの女性参拝者が訪れている。4月〜11月には湖を周遊する遊覧船も運行しているので、瑠璃色に輝く美しい景色を楽しんだ後、深みを帯びた田沢湖に浮かび上がる月の道を眺めるのがおすすめだ。


日が沈み、夜の田沢湖を照らすのは月明かりのみ。闇夜に光る月が田沢湖に浮かぶ月の道となるころ、辺りは静寂に包まれ、まるで絵画のような自然美を纏う。毎年夏には湖面を鮮やかに染める花火が打ち上がり、月との競演もまた美しい。この花火は「たざわ湖・龍神まつり」にて行われるもので、人間から龍神となった八郎太郎と出会った辰子が八郎太郎と恋に落ち、やがて2人はともに田沢湖で暮らすこととなったという「龍神伝説」を題材にした祭り。2人の出会いを祝福するかのように打ち上がる花火が、田沢湖の湖面を鮮やかに彩り、あたりは神秘的な雰囲気に包まれる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:仙北市観光課

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