Monthly Archives: 1月 2022


肘折温泉にのぼる月

2021年9月〜11月に初の試みとして行われた肘折ダムのライトアップと月の競演が美しい。2009年に国の登録有形文化財に指定された肘折ダムを温泉街の新たな魅力にしようと、同村観光協会などが企画。青、赤、紫などの光がダムを幻想的に彩るなか、夜空から降り注ぐように周囲を照らす月を堪能できる。また、開湯1200年を迎えた2007年から開催している夏の風物詩「ひじおりの灯」も楽しめる。山形に縁のある若手作家らが温泉街に逗留し、肘折に息づく様々な情景や物語を灯籠に描き、温泉街の軒先を灯す。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:大蔵村観光協会

津山城にのぼる月

市民グループ「鶴山を考える会」により実施される「観月と邦楽の夕べ」は、毎年中秋の名月の日に開催。津山城の石垣を使用したプロジェクションマッピングや、茶道裏千家によるお茶席なども用意され、日本古来の伝統とともに、最先端の技術を用いてイベントを盛り上げている。プロジェクションマッピングでは、400年前の津山城の姿などが音楽と映像で映し出されるなど、映像美も圧巻。尺八琴合奏や津軽三味線の美しい音色が奏でる風流な演奏が流れるなか、津山城にのぼる月を愛でるひと時は贅沢そのものだ。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:津山市観光協会

諏訪湖を照らす幻想的な月

諏訪湖サービスエリアは「日本夜景遺産」にも登録されており、夜景鑑賞は駐車場照明や道路照明が気にならない上り線がおすすめ。諏訪市や芽野市、下諏訪市の市街の光が、諏訪湖の周囲を取り囲む光のネックレスのような夜景と月の競演は圧巻のひとこと。NPO法人地域活性化支援センター(静岡県静岡市)により「恋人の聖地」に認定された展望台にはモニュメントが設置されており、サービスエリア内では恋人たちに向けにハート型の絵馬を販売。諏訪湖は、厳冬期に湖が全面結氷した湖の一部がせり上がり筋になる現象「御神渡り(おみわたり)」が見られ、この筋は”諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへと渡る恋の道”という云い伝えも。諏訪湖を照らす月明かりの中、御神渡を眺めることができれば、より一層幻想的な雰囲気に包まれるだろう。