『日本百名月』認定登録地

認定登録第85号 【種別:B類】

「肘折温泉にのぼる月」 (山形県大蔵村)

山岳信仰の地、霊峰・月山の麓にある温泉郷。歴史は古く、開湯は平安時代にあたる約1200年前の807(大同2)年といわれている。「肘折」とは、その名の通り体の部位である肘が由来。肘を折った老僧がこの地の湯に浸かったところ、すぐに傷が癒えたと伝えられている。20軒ほどの宿が軒を連ね肘折温泉郷は、どの宿も贅沢なかけ流し。春から降雪期まで毎日開かれる朝市は、山菜や野菜など、その季節の旬の味覚などが並ぶ。また5月中旬から6月中旬までは「肘折温泉 山菜の食まつり」が行われ、この時期ならではの太くて柔らかい山菜を使った各旅館自慢の料理を味わえる。


2021年9月〜11月に初の試みとして行われた肘折ダムのライトアップと月の競演が美しい。2009年に国の登録有形文化財に指定された肘折ダムを温泉街の新たな魅力にしようと、同村観光協会などが企画。青、赤、紫などの光がダムを幻想的に彩るなか、夜空から降り注ぐように周囲を照らす月を堪能できる。また、開湯1200年を迎えた2007年から開催している夏の風物詩「ひじおりの灯」も楽しめる。山形に縁のある若手作家らが温泉街に逗留し、肘折に息づく様々な情景や物語を灯籠に描き、温泉街の軒先を灯す。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:大蔵村観光協会

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