『日本百名月』認定登録地

認定登録第76号 【種別:A類】

「天拝山にのぼる月」 (福岡県筑紫野市)

筑紫野市中心部から車で10分程度でアクセスできる標高257mの天拝山。その名は、大宰府に左遷された菅原道真が自らの無実を訴えるため、幾度となく登頂して天を拝したという伝記から名づけられたといわれている。登山道入口には九州最古の寺で、菅原道真が境内そばにある滝で身を清めたといわれる武蔵寺や、ツツジなどの植物が楽しめる天拝山歴史自然公園がある。開運の道と呼ばれる整備された登山道は、初心者でも気軽に登ることが可能。山頂には菅公を祭る天拝神社(菅原神社)や、岩の上に立ち菅原道真が岩の上に立ち天に向かって拝んだといわれている“おつま立の岩”なども。下山後は二日市温泉などの温泉街でのんびり過ごすのもおすすめだ。


筑紫野市では毎年秋に「二日市温泉と天拝山観月会」を開催。菅原道真公の伝説を偲び、その霊を慰めるため、太宰府天満宮で灯されたご神火を天拝山頂までリレーでつなぎ、篝火をたき、お神酒を捧げる神事とともに、仲秋の名月を愛でる催事となっている。天拝山周辺では演芸会やお茶会、雅楽演奏にバザー会などさまざまなイベントを実施。フィナーレには、花火も打ち上がり大いに盛り上がる。花火と月の競演は見事で、ここでしか見ることのできない光景は必見。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:筑紫野市役所

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