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国内唯一の夜景観光ブランド、『日本百名月』 第八回の認定登録地が決定。そして、全国100箇所が達成!

2022年1月17日(月)、一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー(東京都/代表理事・丸々もとお)とKNT-CTホールディングス株式会社で構成する日本百名月推進委員会は「第七回 全国名月サミットin北九州〜日本百名月達成記念大会」において、第八回の「日本百名月」新規認定登録地を決定しました。2015年のブランド創設以降、過去7回の認定登録を通じて全国68ヶ所が誕生し、今回は全国約200ヶ所の候補地から厳選した32ヶ所を新たに追加。その結果、約7年に及ぶ活動を通じて、全国100ヶ所にのぼる「日本百名月」認定登録地が達成となりました。

 

国内唯一の夜景観光ブランド「日本百名月」

日本各地に存在する「美しい名月」の魅力を国内外へ存分にアピールし、”名月による観光資源化”を目指して2015年にブランドを創設。本ブランドを分かり易くお伝えするならば、名登山家である深田久弥氏の「日本百名山」の名月版。後世に残る名月ブランドとしての確立を狙うものです。2015年〜2022年の全8回の新規認定登録を経て、全国100箇所を達成。

【日本百名月公式HP】 http://japan100moons.com

認定プロジェクトにあたり、ご協力をいただいた皆様、誠にありがとうございました。「わが町や地域を日本百名月に認定してほしい!」との熱い想いから、パンフレットや写真提供等、多岐に渡るアピールをいただき、感謝の念が耐えません。この場を借りて、「日本百名月」100箇所の達成にご協力いただいた多くの皆様に重ね重ね厚く御礼申し上げます。

 

今後、「日本百名月」ブランド達成で築かれた全国100箇所の町やスケールメリットを最大限に活かし、名月観光に従事する事業者間の連携によって新たな価値の創造を目指します。ブランドプロモーションはもちろん、名月鑑賞地を巡るツアー商品造成や新企画発表など精力的に活動の場を広げ、さらには名月資源を活用したインバウンド観光のコンテンツとしても様々な企画を発表して参ります。ご期待、ご注目いただければ幸いです。

「日本百名月」認定プロジェクト概要

■企画趣旨

本プロジェクトは、「月の魅力」を時代に即した観光視点から捉え、より強大な日本の夜景資源へ昇華させること目指し、今後百年続く新たな観光ブランドを創設する活動です。2022年に全国100ヶ所の名月地が出揃いました。

 

■活動主体

(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー

KNT-CTホールディングス株式会社

 

■活動目的

日本国内における「名月」が魅せる景観美の発掘と観光資源化

その主な活動目的として、

(1)日本オリジナルの情緒的文化として、国内外への名月の魅力の訴求

(2)地元の魅力の再発見など、地元回帰の促進

(3)名月を観光資源とした地域における観光商品の造成化

(4)名月の観光資源化を目指す都市・地域間の連携強化

 

■「日本百名月」の選出方法

下記の選出基準をもとに全国の名月鑑賞スポット(公園や施設問わず)を調査。

1、魅力ある名月を夜間も安全に楽しめる場所・観光施設であること

2、選出された場所・施設における運営管理主体が明確であること

3、運営主体者が継続的に維持管理できること

4、運営主体者がブランドの価値を理解し、継続的販促が可能であること

5、日本百名月の銘板(予定)の付帯設置が可能であること。

6、大規模な再開発等により、鑑賞地を失う恐れが無い場所であること

 

■「日本百名月」認定の種別

特定の場所で名月鑑賞そのものがイベント化されている場合が「A類」、

イベントはなく月を愛でる場合と特定の場所の上にのぼる月を愛でる場合を「B類」としています。

日本百名月A類

日本百名月A類

日本百名月B類

日本百名月B類

今回、新たに追加となった新規認定登録地は以下の通りです。

☆認定登録第069号(種別:A類)

彦根城・玄宮園にのぼる月(滋賀県彦根市)

☆認定登録第070号(種別:A類)

城下町から望む月/城下町杵築観月祭(大分県杵築市)

☆認定登録第071号(種別:A類)

猿賀神社を照らす月(青森県平川市)

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☆認定登録第072号(種別:A類)

熊本城にのぼる月(熊本県熊本市)

☆認定登録第073号(種別:A類)

津山城にのぼる月(岡山県津山市)

☆認定登録第074号(種別:B類)

千葉ポートタワーから望む月(千葉県千葉市)

☆認定登録第075号(種別:B類)

千光寺公園から望む月(広島県尾道市)

☆認定登録第076号(種別:A類)

天拝山にのぼる月(福岡県筑紫野市)

☆認定登録第077号(種別:B類)

海王丸パークから眺める月(富山県射水市)

☆認定登録第078号(種別:B類)

諏訪湖を照らす幻想的な月(長野県諏訪市)

☆認定登録第079号(種別:B類)

蔵王山展望台から望む月(愛知県田原市)

☆認定登録第080号(種別:A類)

お城山展望台 河原城にのぼる月(鳥取県鳥取市)

☆認定登録第081号(種別:B類)

お台場・高層ホテルから望む東京夜景と月(東京都港区)

☆認定登録第082号(種別:B類)

田沢湖にのぼる月(秋田県仙北市)

☆認定登録第083号(種別:B類

浄土平にのぼる月(福島県福島市)

☆認定登録第084号(種別:A類)

平安の世を偲ぶ月/いつきのみや観月会(三重県伊賀市)

☆認定登録第085号(種別:B類)

肘折温泉にのぼる月(山形県最上郡大蔵村)

☆認定登録第086号(種別:B類)

眉山から望む月(徳島県徳島市)

☆認定登録第087号(種別:A類)

琴ケ浜にのぼる月(高知県安芸郡芸西村)

☆認定登録第088号(種別:B類)

秩父ミューズパーク展望台から望む月(埼玉県秩父市)

☆認定登録第089号(種別:A類)

九州最大級のリゾートに現わる月の道(宮崎県宮崎市)

☆認定登録第090号(種別:A類)

天狗山から望む大パノラマと月(北海道小樽市)

☆認定登録第091号(種別:B類)

弁天島にのぼる月(広島県福山市)

☆認定登録第092号(種別:A類)

黒川温泉で愛でる月(熊本県阿蘇郡南小国町)

☆認定登録第093号(種別:B類)

松山城にのぼる月(愛媛県松山市)

☆認定登録第094号(種別:B類)

福井県総合グリーンセンターにのぼる月(福井県坂井市)

 

☆認定登録第095号(種別:B類)

橋杭岩を照らす月(和歌山県東牟婁郡串本町)

☆認定登録第096号(種別:B類)

山中湖にのぼる月(山梨県南都留郡山中湖村)

☆認定登録第097号(種別:B類)

筑後川昇開橋にのぼる月(福岡県大川市・佐賀県佐賀市)

☆認定登録第098号(種別:B類)

金沢城にのぼる月(石川県金沢市)

☆認定登録第099号(種別:B類)

九十九島にのぼる月(長崎県佐世保市)

☆認定登録第100号(種別:B類)

横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月(神奈川県横浜市)

【日本百名月公式HP】 http://japan100moons.com

九十九島にのぼる月

九十九島の景観を堪能できる展望所は「九十九島八景」と呼ばれ、佐世保市内に点在している。日本夜景遺産にも選ばれている「弓張岳展望台」は九十九島からは距離があるものの、市内を照らす月とともに、佐世保の大自然と市街地の夜景を一望できる。九十九島の大パノラマを望む「展海峰展望台」は、佐世保で一番人気のスポットで、日が沈むと真っ黒に見える赤崎岳の右奥に佐世保市街の夜景が広がるため、明暗が際立つ立体的な夜景と月夜を照らす月の競演が楽しめる。九十九島の島々と海を間近に感じられるのは、展望台の中でも最も標高が低い場所にある「船越展望所」。密集する島々を優しく照らす月は神々しさを感じるほど。ほかにも映画「ラストサムライ」にも登場した景色を眺められる「石岳展望台」や、眼下に「九十九島パールシーリゾート」を望む鵜渡越展望台など、どれも魅力的な風景と月夜が楽しめるので、お気に入りの名月鑑賞スポットを探してみるのもいいだろう。

平安の世を偲ぶ月/いつきのみや観月会

毎年中秋の名月に近い日曜日に、平安の月見を偲ぶ催し「いつきのみや観月会」を開催。いつきのみや歴史体験館周辺に灯された約3000本のろうそくの灯りが寝殿造りの建物を幻想的に照らす中、斎王、侍女がススキや里芋など秋の収穫物を捧げる観月の儀や雅楽演奏などの、さまざまな演目が行われる。また、竹のランプアート展示やご当地グルメ、特産品の販売、野点なども行われる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:いつきのみや歴史体験館

眉山から望む月

日本夜景遺産にも選ばれている眉山。市街地の明かりはもちろん、吉野川に架かる吉野川大橋のライトアップと月華が徳島平野を浮かび上がらせるように辺りを照らす光景は、眉山に登ったものだけが眺めることができる絶景だ。毎年12月には展望台が色鮮やかな光で彩られるイルミネーションイベントを開催。展望台には高さは6mある眉華鏡(まゆげきょう)と呼ばれるモニュメントが設置されており、下から中を覗くと約4100個のLEDを使った美しい模様が形を変えながら光輝く様子を楽しめる。夜には眉華鏡もライトアップされ、より一層華やかな光に包まれるなか、煌めく夜景と月の競演はなんとも秀逸だ。眉山ロープウェイは4~10月、12月のイルミネーション開催期間中の金曜と土曜に夜間運転を実施している。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:徳島市にぎわい交流課

千葉ポートタワーから望む月

4階の展望フロア「ビュープロムナード」は360度回遊式でパノラマ的な視界が広がり、その夜景が2012(平成24)年「日本夜景遺産」に認定された。北側から東側にかけて幕張新都心エリアが、南側から西側にかけては5キロ四方にも及ぶJFE東日本製鉄所の工場夜景が広がる。夕暮れになると東京湾越しの夕日を眺めることができ、日が沈むとキラキラと輝く市街地の夜景を背景にダイナミックに煌めく工場夜景、そして東京湾を照らす月の競演が楽しめる。また、クリスマスの時期には高さ100m、幅30mのタワー壁面にクリスマスツリーが出現。雪が舞い落ちる様子を表現したイルミネーションの演出も見事だ。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:千葉ポートタワー

天狗山から望む大パノラマと月

「日本夜景遺産」や「北海道三大夜景」にも選ばれている夜景の名所。最も高い場所にある屋上展望台からは、石狩湾の湾曲する海岸線の先に浮かぶ月を望むことができる。他にも展望台が4つあり、森林の中をくぐり抜けた場所にある第3展望台では、リニューアルに伴い「満天ステージ」が併設され、満点の星空とともに月が望めるように。市街地の夜景とともに浮かぶ月とは異なり、山間を照らすように煌めく月を鑑賞できる。展望台ごとに異なる風景が見られるため、好みの月夜を見つけるのもおもしろい。天狗山では十五夜の夜にちなんだイベント「十五夜を天狗山の夜景とともに」を実施。期間中は小樽天狗山ロープウェイが夜間運行され、天狗桜展望台には夜景とお月見が楽しめる「お月見テラス」が登場する。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:中央バス観光開発株式会社

千光寺公園から望む月

2009(平成21)年1月1日に「恋人の聖地」に選定された千光寺公園。夕暮れの時間帯は尾道水道の水面がオレンジ色に染まり、風情のある美しさが楽しめるとして「日本夜景遺産」にも選ばれている。また桜の名所としても知られ、春になるとソメイヨシノやヤエザクラなど約20種類、1500本以上の桜が咲き誇る。桜が満開になる時期にはぼんぼりが灯され、風情漂う雰囲気に。夜桜とともに瀬戸内海に浮かぶ月を眺めることができる。

 

※2021年1月13日~2022年3月31日(予定)、千光寺公園の頂上エリアリニューアル工事に伴い、一部立ち入りを禁止。ロープウェイは運行、迂回路が設置されているので来園の際は現地の案内に従ってご利用ください。

画像提供:尾道市役所

城下町から望む月/城下町杵築観月祭

毎年仲秋の名月に合わせた「城下町杵築観月祭」を開催。杵築では古くから茶の湯の文化が根付き、茶会に訪れる客人のために行燈で足元を照らしたおもてなしから始まったといわれている。7千本の行燈と月明かりが武家屋敷や石畳を照らし、美しい満月と竹明かりが訪れる人々を幻想的な世界へと誘う。市民の工夫を凝らした光のオブジェなども見ることができ、どこからともなく琴や篠笛の音が聞こえてくる。武家屋敷では呈茶会が設けられ、琴の演奏会などが行われる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:杵築市観光協会

海王丸パークから眺める月

海王丸パークでは帆船海王丸のライトアップ・イルミネーションを日没から22時まで毎日実施。数分おきに色が変わり、大海原を航海する海王丸などを表現した演出とともに、日没30分後から22時まで、新湊大橋のライトアップも同時に楽しむことができる。その光景を優しく照らすは漆黒の空に浮かぶ月。中秋の名月のころには、海王丸のそばで輝く月を眺めることができ、美しい姿を写真に残そうと多くの写真愛好家らが集う。海王丸パークで開催される夏の風物詩「富山新港花火大会」と月との競演もまた美しい。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:公益財団法人 伏木富山港・海王丸財団

筑後川昇開橋にのぼる月

日没~22時まで毎日ライトアップが行われ、満潮時には昇開橋を照らす光が川面に映る幻想的な景色を見ることができる。漆黒の川に浮かび上がる美しい昇開橋のシルエットと月の競演は美景そのもの。当時の叡智と技術を賛美するかのように煌めいている。橋の中央まで歩いて渡ることができるので、迫力ある赤い鉄骨と月の偉観が楽しめるのも昇開橋ならでは。筑後川の川辺から昇開橋と月を眺めたり、橋の上から月を望んだりと、異なる風景を満喫してほしい。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:(公財)筑後川昇開橋観光財団提供「スーパームーンに浮かぶ筑後川昇開橋」