1935(昭和10)年、旧国鉄佐賀線の敷設とともに筑後川に架設され、福岡県大川市と佐賀県諸富町(現佐賀市)を結んでいた可動式の鉄道用橋梁。佐賀線の廃線後も保存され、現在は歩道橋として活用されており、筑後川昇開橋として重要文化財および機械遺産に指定されている。全長は約507m。昇開橋は橋脚と橋脚の間が約26mで、そこに架けられた約24mの可動橋が約23mの高さまで上昇し、その下を大型船が自在に航行できるようになっている。現在は9時〜16時30分の間、昇降部が降り佐賀市諸富町と対岸の福岡県大川市を結ぶ。なお、昇降部が降りていない時も遊歩道は開放されており、橋の中央部まで行くことができる(但し月曜休業。祝日の場合は翌日休業)。
日没~22時まで毎日ライトアップが行われ、満潮時には昇開橋を照らす光が川面に映る幻想的な景色を見ることができる。漆黒の川に浮かび上がる美しい昇開橋のシルエットと月の競演は美景そのもの。当時の叡智と技術を賛美するかのように煌めいている。橋の中央まで歩いて渡ることができるので、迫力ある赤い鉄骨と月の偉観が楽しめるのも昇開橋ならでは。筑後川の川辺から昇開橋と月を眺めたり、橋の上から月を望んだりと、異なる風景を満喫してほしい。
※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。
画像:(公財)筑後川昇開橋観光財団提供「スーパームーンに浮かぶ筑後川昇開橋」