『日本百名月』認定登録地

認定登録第84号 【種別:A類】

「平安の世を偲ぶ月/いつきのみや観月会」 (三重県多気郡明和町)

伊勢神宮の祭祀(さいし)に奉仕する皇女・斎王(さいおう)が住んでいた「斎宮(さいくう)」が最も栄えた平安時代を中心に、歴史や文化を身近に体験・学習できる施設。平安時代の貴族の住まいであった寝殿造りを模した案内棟と、古代の役所の建物をモデルとした体験学習棟などから構成。三重県産の杉・檜を使い、古代の建築技法を取り入れた伝統的な工法で建てられている。館内では、当時の年中行事や技術・文化を学べる体験講座のほか、十二単・直衣(じゅうにひとえ・のうし)の試着体験も実施。隣接する無料休憩所「いつき茶屋」には、特産物などを販売する売店コーナーと、伊勢うどんなどが味わえる休憩コーナーがある。また4食以上、5日前までの予約で、斎王の食事を復元した「斎王弁当」を提供(明和町観光協会にて要予約)。御所車(ごしょぐるま)の三段重には、古代米、サメのたれの一夜干し、地元の野菜・魚などが。素朴ながら素材が持つ深い味わいを最大限に生かした料理は一食の価値あり。


毎年中秋の名月に近い日曜日に、平安の月見を偲ぶ催し「いつきのみや観月会」を開催。いつきのみや歴史体験館周辺に灯された約3000本のろうそくの灯りが寝殿造りの建物を幻想的に照らす中、斎王、侍女がススキや里芋など秋の収穫物を捧げる観月の儀や雅楽演奏などの、さまざまな演目が行われる。また、竹のランプアート展示やご当地グルメ、特産品の販売、野点なども行われる。

 

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像:いつきのみや歴史体験館

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