『日本百名月』認定登録地

認定登録第75号 【種別:B類】

「千光寺公園から望む月」 (広島県尾道市)

山陽本線尾道駅の北側に位置する標高137mの千光寺山。その山頂から中腹にかけて広がる名月の視点場が、尾道市街や瀬戸内海を一望できる千光寺公園だ。尾道市街からは千光寺山ロープウェイで繋がれており、毎年多くの観光客が訪れている。山頂から麓へと続く「文学のこみち」を歩けば、中腹にある千光寺へ辿り着く。珍しい舞台造りの朱塗りの本堂は別名「赤堂」と呼ばれ、林芙美子の作品『放浪記』の中で「赤い千光寺の塔が見える」という一説に登場する。千光寺公園から景色を楽しんだ後は、市街地に下りてレトロな雰囲気が魅力の尾道本通り商店街を散策するのがおすすめ。天気が良い日はレンタサイクルでしまなみ海道を走るのも気持ちがいい。


2009(平成21)年1月1日に「恋人の聖地」に選定された千光寺公園。夕暮れの時間帯は尾道水道の水面がオレンジ色に染まり、風情のある美しさが楽しめるとして「日本夜景遺産」にも選ばれている。また桜の名所としても知られ、春になるとソメイヨシノやヤエザクラなど約20種類、1500本以上の桜が咲き誇る。桜が満開になる時期にはぼんぼりが灯され、風情漂う雰囲気に。夜桜とともに瀬戸内海に浮かぶ月を眺めることができる。

 

※2021年1月13日~2022年3月31日(予定)、千光寺公園の頂上エリアリニューアル工事に伴い、一部立ち入りを禁止。ロープウェイは運行、迂回路が設置されているので来園の際は現地の案内に従ってご利用ください。

画像提供:尾道市役所

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