『日本百名月』認定登録地

認定登録第70号 【種別:A類】

「城下町から望む月/城下町杵築観月祭」 (大分県杵築市)

大分県北東部、国東半島の南部に位置し、九州豊後路の小京都と呼ばれている。1394(応永1)年に杵築城が築城され、南北の高台には武家屋敷、中央の低地は商人の町が広がる城下町であり、風情ある石畳の坂道が江戸時代の邸宅や白壁の商家を繋いでいる。また、全国初「和服応援宣言」が行われ、和服で街を散策すると市内協賛店でサービスが受けられたり、公共観光文化施設の入館料が無料になるなどのさまざまな特典が設けられている。この取り組みが評価され、2009(平成21)年4月、全国初の「きものが似合う歴史的町並み」に認定された。


毎年仲秋の名月に合わせた「城下町杵築観月祭」を開催。杵築では古くから茶の湯の文化が根付き、茶会に訪れる客人のために行燈で足元を照らしたおもてなしから始まったといわれている。7千本の行燈と月明かりが武家屋敷や石畳を照らし、美しい満月と竹明かりが訪れる人々を幻想的な世界へと誘う。市民の工夫を凝らした光のオブジェなども見ることができ、どこからともなく琴や篠笛の音が聞こえてくる。武家屋敷では呈茶会が設けられ、琴の演奏会などが行われる。

※催事は新型コロナウイルスの感染症の状況に応じて開催を検討。詳細は公式HPまで。

画像提供:杵築市観光協会

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