『日本百名月』認定登録地

認定登録第52号 【種別:B類】

「十国峠から望む月」 (静岡県田方郡函南町)

静岡県東部、熱海市と函南町の境にある標高771mの峠。十州峠、日金(ひがね)山ともいう。十国峠の名前は、昔の国名で「伊豆・駿河・遠江(静岡)、甲斐(山梨)、信濃(長野)、相模(神奈川)、武蔵(東京・埼玉・神奈川)、上総・下総・安房(千葉)」の十の国と大島・新島・神津島・三宅島・式根島の五島が見渡せたことに由来する。山頂からは360度の雄大な景色が広がり、北に世界遺産に登録された富士山、西に駿河湾、東に相模湾が眺められる。峠には「十国峠ケーブルカー」を利用し気軽に訪れられ、トレッキングを楽しむ観光客も多い。


今回、中国から伝わった十五夜と日本古来の風習である十三夜を楽しむ十国峠を「日本百名月」に認定。中秋の名月の頃には「星空・惑星観望会」が開催され、月が木星・土星のそばを通り過ぎていく様子が観望できる。また、中秋の名月から約1ヶ月後の満月の直前には「栗名月」を開催。月光天文台のスタッフによる星空の解説を聞きながら、十五夜に次いで美しいといわれる十三夜の月が堪能できる。11月下旬〜2月初旬には、「トワイライト運行」も実施。駿河湾に沈む夕陽やオレンジ色に染まる富士山等の夜景が美しい瞬間が味わえ、闇が迫る東の空からのぼる月を楽しめる。12月の2日間限定で「ノスタルジックナイト」も開かれ、LEDキャンドルのやさしい灯りが彩る幻想的な雰囲気の中、夜空に浮かぶ月も眺められる。

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