岡山県北エリアにある美作(みまさか)市の中心に位置する湯郷温泉。岡山県を代表する温泉地で、中国地方きってのいで湯の里「岡山県美作三湯」のひとつ。歴史は古く、今から1200年ほど昔の平安時代、慈覚大円仁法師が白鷺に導かれ発見したと伝えられ、別名「鷺の湯」と呼ばれる名湯として全国に知られている。また、肌がつるつるになると評判なことから「美人の湯」とも言われ女性に人気の温泉地。宮本武蔵の生誕地で、湯郷温泉では居合・作法等も体験できる。
温泉街近くの清流・大谷川は、人気の蛍鑑賞スポット。ほたる祭りも催され、5月下旬〜6月中旬にかけてゲンジホタルが多い時には数千匹乱舞し、蛍が発する幻想的な光景が見られる。湯郷温泉では、「七夕夜市」や「浴衣夜市」等様々な夜市も開催され、観光や湯治で訪れた多くの人が屋台を巡りながら賑わう。中秋の名月に実施される「お月見夜市」でも夜店が並び、フルート二重奏やオカリナ等の毎年異なる音色が響き渡り、風情溢れる時間が過ごせる。温泉街からは標高342.5mの大山(おおやま)越しにのぼる月を鑑賞可能。昭和レトロな街並みの湯郷温泉にのぼる名月が堪能できる。また、大山に位置する展望台からもゆったりと時間が流れる湯郷温泉と月明かりが眺められ評判が高い。